(日本語) フィジオの妻のマタニティライフ 3:ウィメンズヘルス・フィジオ
オーストラリアは世界でもフィジオセラピーが最も発達している国の一つと言われています。また、世界で初めてフィジオセラピストが医師の指示書がなくても患者さまを診察することができる医療システムを確立した国でもあります。
参照:http://ajp.physiotherapy.asn.au/ajp/vol_56/4/JPhysiotherv56i4Kruger.pdf
そんなオーストラリアでは、4年間の大学教育を終えたフィジオセラピストがさらに自身のスキルを磨きたい場合、エリアを選んで専門的に学んでいくことがあります。当院のクリニカルディレクターである奥谷の場合、筋骨格系を専門として選択し、修士号を取得し、規定の経験と年間の生涯教育を受けているオーストラリア理学療法協会Australian Physiotherapy Association (APA)の認定フィジオTitled Physiotherapistです。
現在 APAが専門分野として認めているのは、筋骨格系をはじめ、スポーツや泌尿器系&女性専門、神経系などの8つのエリアです。(2017年10月時点)
ですので、特に深刻な身体の症状をお持ちの妊婦さんは
Women’s Physio, Women’s Health, antenatal Physio(妊娠中), postnatal Physio(産後)を専門にしているフィジオを受診されるのがいいと思います。
私は、奥谷の友人がウィメンズヘルスのクリニックを経営しているので、顔見せもかねて2回通いました。主な愁訴は妊娠26週を過ぎた頃から感じていた背中の痛みです。24週を超えたありから胎動が活発で、肋骨をけられる様な痛みと、普段は仰向けで寝ているのに妊婦に勧められている寝方のシムズ体位があわなくて、寝ていると夜中に背中が痙攣するような痛みがありました。
診察では妊娠中特有の骨格の変化や現在の身体の状態を説明してもらい、関節・筋肉の緊張をとる手技を受け、症状にあった4つのエクササイズを処方してもらいました。処方されたエクササイズは指示された回数自宅できちんと行い、また、友人が奥谷に私の治療方法を詳しく教えておいてくれたお陰で(笑)自宅で奥谷からも手技を受け、結局2回の受診ですみました。
一番大切なことは、フィジオの説明を正しく理解し、そのアドバイスに従うことだと思います。また、妊娠中は余計なストレスは少しでも減らしたいので、痛みを感じたら我慢せずにすぐに受診しました。
英語に不安のある方や、妊娠による腰痛・背中の痛み・股関節の痛みなどの筋骨格系の症状がある方、すでに当院にいらしていてご懐妊された方など、身体のコンディションをご相談されたい方はぜひ一度診察にいらしてください。また、パートナーが妊婦さんの身体の状態を理解することはとても大切だと思います。夜中にマッサージをしてあげる場面もあると思います。可能であれば一緒に診察にいらしてください。
* この記事はあくまでも一個人の体験を基にしており、医療アドバイスを目的としてはいません。個人の症状にあったアドバイスは専門の医療機関を受診してください。
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